腱鞘炎、ばね指について

腱鞘炎、ばね指について
腱鞘炎、ばね指について
  • 腱鞘炎(ドケルバン病)
  • ばね指(弾発指)

腱鞘炎は指や手首を動かすときに痛みやこわばりが出るもので、ドケルバン病が有名です。ばね指は、指を曲げたとき、伸ばすときに引っかかってしまうものです。

最悪の場合、指が曲がったまま、伸びたままになってしまいます。

腱鞘炎の原因

腱鞘炎もばね指も、通常は使いすぎと言われることが多いですが、ほとんどの場合使い過ぎが原因ではなく、頸椎からの神経痛が本当の原因です。腕の筋肉を支配している神経は頸椎から出ていきます。

頸椎で神経を圧迫してしまうと、神経痛の影響で腕の筋肉が緊張します。筋肉が緊張した状態が何ヶ月も続くと、筋肉の先にある腱に負担が出始め、いずれ腱鞘炎となってしまいます。急に相当な負荷がかからない限りは、頸椎に問題がなく神経を潰していなければ基本的には腱鞘炎にはなりません。

指の動きに関係する腱の炎症が続くと、腱や腱鞘の腫れがひどくなり、いずればね指となります。ばね指とは、指の曲げ伸ばしのときに引っかかってしまうことを言います。

通常の治療方法

湿布、痛み止めの薬・注射、最悪の場合は手術

腱鞘炎の根本的な治療方法
頸椎の神経痛が原因で、腕の筋肉が緊張するために腱鞘炎・ばね指を発症してしまうので、頸椎の調整を行い、頸椎で潰してしまった神経の圧迫を取り除く治療が必要となります。頸椎調整により腕の筋肉の緊張がなくなってくると、腱の負担が減り、時間とともに腱鞘炎・ばね指の症状が消えていきます。

注射や手術で治療しても、頸椎からの神経症状を残しておくと、いずれまた同様な症状が現れてしまうので、頸椎調整により根本的な治療をすることが大切です。

その後、頸椎調整によるケアを続けるとともに、腕の筋肉のストレッチをすることにより腱鞘炎・ばね指の予防ができます。

また、ヘバーデン結節などの指の変形性関節症も実は同様のメカニズムで起こります。頸椎での神経の圧迫を放置し、腕の筋肉の緊張をそのままにしてとくと、腱にずっとストレスをかけ続け、指の関節が壊れていきます。その繰り返しにより、指の関節が変形していきます。少しでも若いうちに頸椎調整を行い、腕の筋肉の緊張を取り除いておくことがとても重要です。

症例:60代 女性

10年以上前から指や腱に痛みが出やすい状態。手を良く使う仕事を長年やっていたので、その影響であると考えていた。我慢していたが、年々痛みが悪化し、ついに医療機関を受診。腱鞘炎と診断された。指の曲げ伸ばしのときに少し引っかかりもあったため、ばね指にもなりかけていた。医療機関では、ステロイドの注射を打っていた。しかし、痛みや引っかかりは改善せず、ステロイドも身体に良くないのでその後注射は止める。

いくつか医療機関を受診したものの治療は同じだっため、当院を受診。頸椎の調整を開始。腕の筋肉の張りも強かったため、毎日やって頂くストレッチも指導。通院6回目程度で、指の曲げ伸ばしが改善。8回目程度で曲げ伸ばしのときの痛みも軽減。10回目程度になると引っかかりも改善し、日常生活での痛みはなし。12回以降では、曲げ伸ばしの痛み、引っかかりともに消失。

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